スクーターに乗ってどこまでも 

海沿いの町・伊東で楽しむ、スクーターとの毎日

川奈いるか浜公園 

今は秋、過ごしやすい季節になりました。

9月は台風がやってきて、各地で深刻な爪痕が残っていますよね。

伊東も上旬の台風には泣かされました。

一日も早く、被害のあった地域が元通りになりますように。

 

今日は夏の名残を求めて、スクーターでおでかけしました。

伊東市川奈。 

川奈と言えばゴルフ場が有名な地域なのですが、

こちらには、玉砂利敷きの綺麗な浜辺があります。

 

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いるか浜。夏は大勢の海水浴の人々でにぎわいます。

いるか浜というだけあって、海岸手前の公園にはこんなモニュメントが。

 

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とても可愛らしい大小のいるかの彫刻が、あちこちに見られます。

 

どうしてこちらの浜辺はいるか浜と呼ばれるのでしょうか。

それについての理由が分かる、掲示板がありました。

 

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かつてこちらの海では、いるか漁がおこなわれていたそうで、

いるかと関わりが深いため、いるか浜という名前がついたのだそうです。

 

 

いるか漁をしていたとは、食用としているかを捕獲していたのですね。

こんな可愛い生き物を、と思う方も多くいらっしゃると思いますが

いるかは魚の網を食い破ってしまうため、漁師泣かせの面もあるのだそうです。

 

海におけるいるかの立ち位置はちょうど、

山に住む鹿や猪のような動物に近いのではないかと思いました。

 

鹿はつぶらな瞳で可愛いですし、猪も成獣は大きくて怖いですが

ウリ坊はとても可愛い。

ですがどちらも、畑の作物を食い荒らしてしまうことで、害獣指定されています。

 

そしているかは・・・

害獣指定されている、という話は聞きませんが、

伊東の大きなスーパーでは、時々いるかの肉が売られています。

煮物にするとおいしいのだとか。

 

 

 

いるかは私にとって、昔からなじみのあるモチーフでした。

 

子供の頃、通っていたスイミングスクールのマークが

いるかのマークでした。

スイミングの級をパスして、クラス順位があがると、

それに応じて異なる色のいるかのワッペンをもらえたのです。

それを母が水着に縫い付けてくれて、

そのワッペンをつけて泳ぐことが、とても自慢でした。

一番上の級のワッペンは、金刺繍のいるかだったと思います。

 

もうひとつの想い出は、高校の頃です。

友人と一緒に町の病院で、耳にピアスの穴を開けてもらいました。

母に内緒のつもりでしたが、もちろんすぐにばれました。

「親からもらった体に穴を開けるなんて、昔はとんでもなかったんだよ」

そんなことを言われ、とても反省しましたが、

その年の誕生日、母が私にくれたプレゼントは、

いるかが揺れる金のピアスでした。

 

その数年後、母から誕生日のプレゼントとして、

いるかの形をした金の指輪をもらいました。

もらった頃は指輪がぶかぶかでしたが、

今つけるとちょうどよい大きさになっています。

指が太くなったのですね。

 

今でも自分では簡単に買えない、いるかのアクセサリー。

いい大人になった今でも、大切につけています。

いるかのモチーフを身につけるたび、母の愛を感じます。

 

  

いるか浜へのスクーターでの行き方は、

汐吹公園の延長線上にあります。

昼でも暗くてじめじめしたトンネルを通ります。

そこを過ぎれば、浜辺が見えてきますので

ぴゅっと通り抜けてしまいましょう。

 

それでは素敵なおでかけを!

 

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